今さら知って生きるのさ



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マスクが強要されなくなった世の中になってしばらく経ちます
当初は、「口」というパーツが見られるようになったことにものすごく違和感を覚えた、
シミュラクラ現象(3つの点が集まった図形を人の顔みたいだねと捉える脳の働き)の逆のようだ

告白して、初めて顔をちゃんと見て、マスク外してもかわいいね!ってなるのがお約束のようだけど、そんな簡単なものなのかな
いままでなかったものがある、というのは

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毎日みんなえらい ほんとうにそれに尽きる

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ネイルをきれいにしたら「わ〜きれい〜♡テンションあがる〜!お仕事がんばろ〜♡」とかではなく
「こんな指先のひとがこんな顔面なわけないだろ」と思って終わりました

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本を読んでる人は文を書くのも上手くなるって思われがちだけど、では漫画を読んでて絵が上手くなったことがおありで??と問いたい(見せ方の学びにはつながっていると思うのだが)

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いま「ぬいぐるみが流行っている」というと、いまに始まったことではないとも思うのだけれど、明らかに他人に何かを強要している部分もあるよなあと思って心が5cmくらいいつもより浮く

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10年以上前に一気見した『北の国から』で今なお印象に残っているのは、第1話で純くんがこんな電気のないところで暮らせませんよー!夜になったらどうするんですかー!ってゴネたときに、五郎さんが「夜になったら寝るんです」って淡々と返していたところ、
生き方の本質な気がしている

夜になったら、寝るんです

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今日はえらくトンボが飛んでいるのでその理由をググろうとするもその場所は圏外なので、わたしはきっと向こう5年はその答えを知らないでいるのだろう

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スーパーマリオRPGのwikiにあった、
「マリオシリーズ本来の明るく健全な作風を保っている」という一文が好きすぎる、
どうしよう、これ以上に的確な表現がない

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・正鵠を射る(せいこくをいる) - 物事の要点を正しくおさえる。物事の急所を正確につく。

・ゴア表現 - 主に「血しぶきが飛び散る様な残虐なシーン」のこと。

・グロ表現 - 「残虐なシーン」の他に、「生理的に嫌悪感のあるシーン」のこと。血しぶきがなくても、ドロドロとしていたりゾンビなどの気持ち悪いものの表現に対して使われる。
「グロテスク」の元々の意味は「異様な形の曲線模様」という美術用語 → そこから「異様なもの・不気味なもの」→「気持ちの悪いもの」に転じる。

・おさんどん - めしたき女。台所などで働く下女または台所仕事。

・人粒万倍日(いちりゅうまんばんび/いちりゅうまんばいにち) - 「一粒の籾が万倍にもなって実る」といわれる開運日。
「何かを始めるのに良い日」といわれ、お財布の新調や引っ越し、開業などをする人も多い。

・天赦日(てんしゃにち/てんしゃび) - 天が万物の罪を許す日。故に、迅速に物事が進む日。年に5日から6日ほどしかない。

・イングリッシュオーク - 葉がかわいい、柏のよう

・潰瘍 - とっさにこれだけ出されたら読み迷った、「かいよう」だよ(分かれし)

・呉越同舟(ごえつどうしゅう) - 仲の悪い者同士が一所にいる、または共通の目標で協力すること。

・分水嶺(ぶんすいれい) - 分水界をなしている山のみね。「(人生の)分岐点となる状況に置かれている」という意味で用いられる。

・含蓄もない(がんちくもない) - 器にも入っていない。露骨すぎて情味も含蓄もない。身も蓋もない。

・恭しい(うやうやしい) - 相手を敬って、礼儀正しく丁寧であるさま。読み方!

・慇懃に(いんぎんに) - 心がこもっていて礼儀正しいこと。親しい交わり。よしみ。

・ヒンデンブルグ号爆発事故 - これすぐ何号だったっけって忘れちゃう。1937年

・bss - 好きな人を他の誰かに取られた状況を指し、創作のジャンルとして使われることが多い。「(B)僕が(S)先に(S)好きだったのに」の頭文字から取られている。
この状況をカテゴリとして存在させたことになんだか感動しまして!この世のすべてに名前がつくようになったようじゃないの、

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『ポトスライムの船』津村 記久子

"前の席に座っている男の子が、ずっとわたしの方を見てるから、何ごとかと思ってたら、わたしの後ろの窓を見ながら髪を整えてた。電車通勤を始めたりつ子が、苦笑いしながらそんなことを言っていたのを思い出す。
ナガセは、自分もその男の子になれたら、と思う。夜の電車の暗い窓に映る自分を探すぐらいのことで過ぎていく毎日。忙しくしているのは自分自身じゃないのかという自問が首をもたげるが、忙しくしないと生きていけないのだ、とすぐに心のどこかが答える。家を改修しなければいけないし、毎日ごはんを食べなければいけない。暗い夜には電気をつけ、暑い夏には冷房を、寒い冬にはこたつや石油ストーブを動かせるだけの生活を維持するために。
維持して、それからどうなるんやろうなあ。わたしなんかが、生活を維持して。"

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"たぶん自分は先週、こみ上げるように働きたくなくなったのだろうと他人事のように思う。工場の給料日があった。弁当を食べながら、いつも通りの薄給の明細を見て、おかしくなってしまったようだ。『時間を金で売っているような気がする』というフレーズを思いついたが最後、体が動かなくなった。働く自分自身にではなく、自分を契約社員として雇っている会社にでもなく、生きていること自体に吐き気がしてくる。時間を売って得た金で、食べ物や電気やガスなどのエネルギーを細々と買い、なんとか生き長らえているという自分の生の頼りなさに。それを続けなければいけないということに。"

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"我慢できないことの方が傷付かないのだ、ということはうすうすわかる。あとは運だ。そんな不確かなものの上に、人間の結婚は成り立っているのか、と考えると寒気がする。"


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『やりたいことは二度寝だけ』津村 記久子

津村さんの小説はそこそこ読んでいるけれどエッセイは初めて☺️

"そのへんのおやつを、「スイーツ」と雑誌の見出しのように気取って呼ぶことに代表される女性の価値観を揶揄した「スイーツ(笑)」"

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"それで実は、この原稿の主旨は、「以前、『賢い動物』というキーワードで検索をかけたら、『もっとも愚かな動物=人間』という記事がたくさん出てきた。せっかく『賢い動物』の話をしようとしているのに、なんで自分の話ばっかりするんだ、歪んだ自己愛だ、そういうところが嫌いなんだ人間の」となる予定だった。が、念の為検索し直してみたところ、ほとんどそんな記事は出てこなかったのである。これは一体どういう事態か。夢でも見たのか。人間に冤罪をなすりつけてまで嫌がろうとする自らの暗部を見たような気がした。"

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"メガロなんとか杭全の一階にある元旦から営業していた喫茶店が、ショウケースのサンプルの値札が筆ペンで書いてあって、店先でロールケーキとまんじゅうを同時に売っているようないい味を出していたのでやはりまた拝みたい"


↑「いい味を出している」とはこういうことだという例文そのもの

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"祝日のバリアフリーという言葉が頭をよぎった。誰もが歯を食いしばったりせず、この日が来てよかった、と思える日が来ないだろうか。「景気」という言葉の呪縛から逃れて。お祝いの日を、消費のために消費するのではなく。"

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"帰路の新幹線の中を漂うゆるさ、これがわたしにはとても心地よい。東京の規則的な雑踏から、大阪の混沌とした人込みに戻るまでの、長くて短い猶予としての新幹線の車上。そこには、不思議なモラトリアムがあり、「東京」の余韻が幸福感に昇華され、あわく穏やかに漂っている。"

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"心身ともに、自分のことがますますわからなくなってきてもいる。最近、左手の親指の先に軽い怪我をしたのだが、昼間の会社の仕事で左手の親指の先をものすごく使っているということを、実際に作業をしてみて痛い目にあうまで気が付かなかった。仕事の一つに、紙を三つ折りにする工程があるのだが、親指で押さえていることを知らなかったのだ。何年しているんだこの仕事を、と愕然とした。"


↑これは誰しも身に覚えがあるはず

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"二十歳を過ぎても自分は大人ではなかった、とときどき思い返す。理由は明確で、その当時、わたしは冬でも喫茶店に入ると真っ先に冷たい飲み物を注文していたからである。どれだけ、寒い寒いと言いながら店に入っても、体の表面が温まる保証を得ると、すぐに冷たい飲み物を注文して、体を中から冷やしていた。ひどい時は、屋外の自動販売機で飲み物を買う場合もそうで、つまり、体の内側と、口から入るものの温度の関連性について、まるで頓着していなかったのだった。"


↑これは誰しも身に覚えがあるはず・Part2

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"行列を忌避する自分は、いわゆるノリが良くないのだ、と思う。"

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"朝は泥靴の裏のような仏頂面"


↑仏頂面の中でもなんていい表現

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(鼻毛についての話で)"周囲の空気が悪くてそれが本体に不都合となると、勝手に毛を生やすシステムなんて、開発にいくらかかるんだろうと考える。フィルターが降りる、ならなんとかなりそうだが、こちとら「毛を生やす」である。"

↑こちとら😂

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"様々な悪態はあれど、他者へのもっとも手厳しい罵倒が「友達がいなさそう」である人は多いと思う。この言葉には、「友達のできなさそうな人」と相手の人格の根本的な部分を攻撃している分、バカにもブスにもない威力がある。"

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"パイは限られている。それをどう分けるかじゃなく、どう増やすかの工夫について、もっと話し合われたら良かったのに、と思う。"


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『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』大前 粟生

映画化して気になってたものを原作から攻める

「少数派のわたしたちだけど、大多数のあなたたちより特別な感性を持っています」みたいな、なんか謎のマウント取られている感じがして萎えた、
さいきんの「繊細さん」とかもそうなんだけど、わたしたち生きづらいね!それに気づいてほしいね!!無意識の加害性!!!みたいなのってうまくいえないけど傷ついてしまう
(少し違うかもだけど)わたしはヘテロ(異性愛者)なので、かといって同性愛に偏見を持っていない(なんで同性婚って認められないんだろうねえおかしいねえとおもうし、息子や娘がもしそうでも全然かまわない)側なんですが
「ヘテロが当たり前だと思うなよ」「だれしも恋愛するわけではないです」みたいに言われるとなんか悲しくなっちゃうんだよね、それは同等の傷を与えるというかだれもしあわせにならない

と思って、ちょっと自分の性だの愛だのの対象の度合いを調べたら(そんなたいそうなものではなくて、無料でネットでてきるような簡単なやつで)
「チャンスさえあれば・グイグイアプローチされたら、同性に傾く可能性が大いにあります」みたいな結果が出て
へえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜???????
と感心してしまった、
感心したけど、感心しただけ、今はまだ

そしてなぜに偏見を持っていないのかというと、わたしは夫のことを「男性だから好き」と見ている割合がかなり多いように感じていて、
だから同性愛(に限らないな、性の定義がそんなにない人)の「その人だから好き」で成り立っているところにものすごく羨ましさや眩しさのようなものを感じるからだ、
あなただからよいという、そんな関係を批難するなんてわたしには到底できない、むしろそこまで好いてくれてありがとうではないのか

余談がすぎた

収録2作目も、通してつまりはその訴えをしたい、という印象を受けて、目が温泉卵みたいになっていたんだけど
収録3作目が飛んでSFで、最近読んだどの作品の中でもグンを抜いてよかっっっったので、表題作よりぜひこっちを読んでください……
『バスタオルの映像』というタイトルです


"ぬいサーはぬいぐるみを捨てたことがなくて、ぼろぼろのぬいぐるみがたくさんある。ゴミ捨て場に置いてあるのを拾ってきたり、ぬいサーのことを聞いた学生かだれかがときおりBOXの前に放置していったりするのを部屋のなかに迎え入れる。でも麦戸ちゃんがいま持ってるぬいぐるみほど傷ついてるものはなかった。
かわいそう、と七森は思って、でも、かわいそうだなんて他人が勝手に思っていいことかなと思い直して、かわいい、ともう一度いう。
「名前は?」
「ないんだ。つけられないでいる。名前をつけて、あたらしい子にするのが安心になるのか呪いになるのかわかんないから。なにも考えずに適当につけてしまったらいいのかも。でも、そんなことをするにはもう時間が経ちすぎてる。」"

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"カラオケにいった、漫画の貸し借りをしあった、授業中に電子辞書のカバーに隠してポケモンの対戦をした、映画を観にいった、家にいった、泊まった、登下校も休み時間も長く長く過ごした。きのうのようには無理だけど、一か月とか二か月前のようにはヤナたちと過ごした日々を思い出せる。それでももう離れた。"


↑高校のときの友だちと卒業後に会ったときはこれにしかならないよね、それでも もう 離れた

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"なかなか落ちてこない雨のような会話をした。"

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"私の「恋愛」へのノレなさは、「恋愛」にノルのと同様に社会的なものに過ぎなくて、さびしかった。
みんな人間で、なにをいうのが、なにを聞くのが失礼になるかわからない。「恋愛」とか「男女」とか、主語が大きい話は、大きい分だけ、ひとを疎外したり、傷つけたりしかねなかった。私自身がそういった話題で傷つくというよりも、傷つくひとがいるだろう、ということが私には大事だった。私の心には私に想像することのできるものたちが私以上に幽霊みたいに住んでいて、私をかたちづくっていた。"

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"フェイクニュースを作って、それがじわじわと確実に、「男」とか「女」とか「日本人」とか「外国人」とか、ひとをなにかにあてはめるためにある言葉を強めて分断のきっかけを生んでいる"


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『星へ落ちる』金原 ひとみ

"行き交う人々を見つめながら、前に住んでいた所とは大分人の層が違う事に気づく。高級住宅地にあったマンスリーマンションと、この下町風オフィス街。どっちが良いという事もないけれど、住む場所が変わるだけで、こんなにも街並みや人々が変わるものなのだなと実感する。前の街は、道行く人々も街並みも何かの皮を被っているような感じがして、偽物的ではあったけれどその統一されて落ち着いた空気がむしろ心地良かった。この街では、人々も街並みもどこか剝き出しな感じがして、気をつけていないとすぐに生な、臭いものが目に入ってしまいそうだった。"

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"目を見開いたままキッチンに行って蓋を開けると、コンロの火を付けた。その場でしばらく待ってから、お玉でスープ皿によそる。牛肉とタマネギとにんじんとセロリ。自分がせっせと四角く刻んだ野菜をせっせとぐちゃぐちゃに咀嚼する。具を食べてしまうと、スープを飲み干した。彼と食べようと思ってずっと待っていた、今日初めての食事はこうして二分で終わる。"

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"ベッドの中での彼とのまどろみは、クロワッサンのさくさくした部分とか、耳かきを耳に差し込んでがさがさ音がした時とか、菓子折の包み紙の匂いみたいなものに似ている。しばらくだらだらと抱き合ったりじゃれ合ったりした後、その時間は彼の携帯の振動音によって終了する。"

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"コンビニのおにぎりはぼそぼそしている。お米がお米じゃないようで、お米じゃないものがお米を演じているように感じられて、あるいはお米がお米を演じているように感じられて吐き気がする。粘土なんじゃないか。猜疑心を捨てられずご飯粒を一粒、親指と人差し指で練る。べたりと潰れたそれは、気持ち悪いくらい青白い。食べかけのおにぎりをぐしゃりと潰すと、中の具だけを食べて残りをゴミ箱に放った。もう一つのおにぎりも、具だけを食べて捨てた。"


↑前半のお米への罵倒が罵倒なのに秀逸すぎて笑ってしまった

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3話目(サンドストーム)で、やっとあっこれって短編集じゃなくて一冊で続いてる話だ!と気がつく(わたしこのテの気づきいつも遅い、タイトルが独立してると話も独立していると思い込んで読み進める悪いくせがある)、
1話目で、これ職業すらうやむやな設定のまま ここまで読ませるひとつの話にするってすごーいなー!と感心していた(ちゃんと後半で明かされた)
最後の最後で読者の全てを代弁してくれるひと文が入っていたので救われる、
画像検索時に帯を見てしまい、この1冊の内容をその文ひとつにすべて要約されてしまったので、何も知らないまっさらな状態で読めてよかったなと思う


金原さんと綿矢さんが芥川賞を受賞した当時、母親はやけに綿矢さんを推してて、それは金原さんは性の描写が多くあるせいで年頃の娘にあまりすすめるものではないというゆえだと思うのだけど(『インストール』も大概な内容だが)、
大人になって、「セックス」が、あの声をひそめて色めき立つよな会話だったものが、お茶を飲むとか洗濯を干すとかと同様に、ただの日常の動作のうちのひとつでしかなく話題にあがる身としては
「単にそうである」だけな気がしている、





文学賞の審査員をする際、金原さんが一貫してこのスタンスなのが好きだ、と誰かが言っていて、それ以来すごく興味を持ったのです
他の作品も読みたいな

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『家族』村井 理子

4月に読了してて、すさまじいなーという錘をわたしの中に未だたしかに垂らしたままです、
もちろんかなり偏りのある体験と見方であるとは承知のすけだけれども

+「アラレという女」という章題のパンチが強くて たまにぼそーっと唐突に「アラレという女…」とゆってしまう(なんだそれ)

読み終わったあとに、どこかに誰かが書いていたレビューに

"「琵琶湖のそばの田舎町に私は二人の息子と夫、そして愛犬とともに暮らしている。(中略)育った家とは正反対の穏やかな空気に満ちたこの家で、常に心の片隅に両親と兄の存在を感じながら、私は暮らしている」
というエピローグに、本編ぐらいの壮絶さを体験しないと今の平穏など手に入れられないのでは"


みたいなことを書いている人がいて、それも妙に残っている
そんなことはないと信じたいし、自分にとってしんどいものから距離を置くのは当然のことであると思いたい
「愛」と「家族」は振りかざすものではない