お茶パックはピッチャーから唸る



今きちんと、この人がたしかに、死んでいます、という瞬間に立ち会ってしまった、
私たちはあまりにもフィクションで人が死にすぎた

これがふとしたとき、特に気持ちがゆるんだときに
頭の中に、スキマを埋めるかのように流れてくるのだった
日に日にその回数や時間は減っているけれどゼロにはならなくて
あーこれは何年経っても何十年たっても居座ってるやつだ、と今から覚悟している

似たような引き出しを他にもいくつか持っているので
完全に消せないことはわかっている、
(100が0になったようにみせかけることができるだけで まず100を50に減らすことはできない)
なのでうまい付き合い方を考えることが最善手

私は絶対鑑識で吐いちゃうモブ

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ハッシュ関数(最近知った言葉)

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「親」ってなんですか、「子」ってなんですかと
意味の説明を求められた場合、あなたは何と答えますか

私は、親は〜〜…子を導くもの手本となるもの、
いやいや、子を守るもの?
みたいな意味かと思ってたんですけど、辞書曰く

親:子を生んだ人。
子:親から生まれたもの。

ですって、
自分のバイアスのかかり方が恥ずかしくなるほどのシンプルさ 実に単純
でもほんと、親の役割なんてこれだけでいいのかもしれない


子だけ「人」じゃなくて「もの」なところが気になるところですけど

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セックスレスを題材とした漫画が増えているものの
(私が見つけた限りでは)すべて女性目線からしか描かれてないのは、
女性が、挿れられる側じゃなくて挿れる側の身体の構造だったら
性犯罪の数とかもまた全然違った、
この世はだいたい男女の比率は半々で、
一般的に男性の方が、力が強いのと挿れるものがついているので、
人類の半分は本気出せば犯せるってことなんですよね、
ということがつまりの真髄なのかなーと思うなど

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毎年、季節の花をだいたい2-3種類育ててみて
(この夏はハツユキソウとキンギョソウとアジサイがメインです)
屋内向きだけど屋外でもイケるとか、枯れてもわりとすぐ復活するとか、特徴を肌で感じて覚えていけば
10年後には100種類ちかい花を細かく把握できているってことなのかなと思うと楽しみなんだ、
毎日筋トレするとか毎月1つは作品を作るとかよりも今の私にとってしっくりくる長い投資

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オリジナルグッズ、
メッセージカードにもなりうる付箋みたいなのと、栞が欲しい
あとタトゥーシールもおねがい

୨୧‥∵‥‥∵‥‥∵‥୨୧

寝かしつけのあと、
仕事からヘトヘトご帰宅でようやくの自由時間を謳歌する夫がちっともかまってくれないので、
好物のカヌレを片手に カブトムシの足が虫かごを擦る音をききながら
ソファで本を読みふけるのが基本的な夜の過ごし方になりつつあります、
えーんばーか 夫のばーか

さいきんとにかく隙あらば本に手を伸ばしてる、
このブログもその備忘録的なのになってきています(前からそうだけど)
私は顔立ちはおろか基本の皮膚の状態すら人並み以下だし
これといった特技もなく自己肯定力の低さだけがとりえなので
せめてどうにかなりそうな、知識くらいは詰め込んでおきたいのだ、

なんていうのは嘘です、
単純に本っておもしろ~いって気持ちなだけ

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"恋愛の初めの頃は、いつも全部がきらきらしていて楽しい。それが長続きしないことは、もうよく知っていた。高校生の時に初めての彼氏ができて、朝起きて歯を磨いている時も数学の授業を受けている時も、部活の後でTシャツを脱ぎ捨ててエイト·フォーを体にふりかけている時も、カエルの鳴き声がうるさい田んぼ道を自転車で走っている時も、頭の中は全部その人のことだった。テストの時に早く解けて時間が余ったら、問題用紙の余白にその人の好きなところを簡条書きにして書いてしまうほどだった。

大学受験を機にとっくに別れていたその人のことは、年々美しい思い出になっていった。最初の数年は「もし今再会したら」という妄想付きの思い出し方だったけど、次第にどこかで生きて元気で幸せでいてくれたらいいな、という達観した親愛になり、それものちの数年間で綺麗さっぱり消え去っていった。今では顔も声もはっきりと思い出せない。実家に残っているプリクラに写った顔は思い出せるけど、彼がわたしと二人きりの時にどんな表情をしていたか、どんな声で、わたしたちだけの特別な言語で話をしていたか、それを思い出すととはできない。今もまあ元気だといいなと思うけど、幸せでいてほしいなんて思えるほどの気持ちの強さはもうない。なんていうか、遠すぎて、どうでもいい。大学生の時に付き合った人も社会人になってから付き合った人も、別れた後は、みんながみんなそうなった。

それは本当の恋じゃないからだよ、と恋愛真っ最中で頭がおかしくなっている友だちに言われたことがある。いつか消えてなくなってしまう気持ちは、本当の恋じゃないからだよって。

それじゃああの、言葉どおり命を削るような感情は。
頭の中から四六時中どうしたって消えなくて支配されてるみたいな、でもそれが痺れるくらい気持ちいい、あの熱情は。"


- 高瀬隼子『犬のかたちをしているもの』

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山崎ナオコーラさんの『肉体のジェンダーを笑うな』を読んでわかったのは、
自分はSFならそれなりに振り切っているものがすきで、
現実と同じ設定の日常に当たり前のような顔してちょこちょこ流れ込んでくるのは苦手だということ
(たぶん、柔軟性がないのでストレスになる)

さっちゃん(@nekogkaburii)の股が光るやつはすきだったんだけどな、と思い出したけど
あらためて読み返したらこれはハナからSFか〜

(それにしても「股が光るやつ」っていう認識の仕方の雑さに我ながらあきれた、さっちゃんごめんなさい)

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先程の『肉体の〜』含め、朝井リョウさんの『スター』もなんだけど
いまこの、2021年以内に読んでおかないと意味をなさなくなる本だなーとおもいました、
(だって今『インストール』とか読んでも絶対そんなにピンとこないでしょ)
あらすじを言うと、
「新人の登竜門となる映画祭でグランプリを受賞した尚吾と紘。ふたりは大学卒業後、名監督への弟子入りとYouTubeでの発信という真逆の道を選ぶ。受賞歴、再生回数、完成度、利益、受け手の反応──プロとアマチュアの境界線なき今、作品の質や価値は、何をもって測られるのか。新時代のスターは誰だ。」

もうこれ本気で全日本人に読んでほしいー!
今の時代に作品を作るという上での、この考え方や意見を共有していきたいー!


と、丸投げるしかできず
自分の言葉で説明しなおせない(しなおさないんじゃなくて)あたりがよくない、とても

(ちょっと違うかもだけど、)
私は起こったことでも自分の気持ちでも好きな作品などでも
相手にわかるように物事を「話して」伝えることがてんでダメで、
文字にすると、自分でもああこう思っていたのか!とか
ようやく自分の考えとしてモノにできた!っていうところがあって、
これは長年ブログを書いてきたゆえについたダメな癖なのかもなあと

(あれ、この話ならちゃんとここでは伝えられてないとおかしいんですけど!ちょっとどころか全然違う!笑)



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前の日記でも話してたように、
そこそこの仕上がりのものを世に放つことにずっと違和感を感じてたんだけど綺麗な答えをいただきました、
"すぐに忘れられてしまうとしても、せめて、そのときの自分にとっての100点のものを世に出そう"
って考えで間違いはないんだな、


『重版出来!』でも似たこと説いてたの思い出した…

"そもそも、一作で多様性描こうとしてる人多すぎじゃない?多様性って一人でやるもんでも一作でやるもんでもなくてさ、同時代に色んな人がいて色んな作品があること、じゃん。色んな極端が同時にあるっていう状態が"多様性"なわけで、私たちは一つの極端でしかないわけじゃん。そんなの当たり前だったはずなのに、そこがごちゃ混ぜになってる感じない?今って。(中略)
壁ドンばっかりだからってクオリティが低いわけじゃないし、アイドルだからって演技がひどいわけでもないじゃん。(中略)バーンって突き進んでみれば意外とそれでいいかもしれないのに、全方向に対して"大丈夫ですよ〜あなたの生きづらさもナデナデしてあげますよ〜社会がよい方向に変わる答えが描かれてますからね〜"みたいな空気のものばっかりだよね、特にあんたたちの世代が創るものって。"


これもなんて的を射ているのか
小説家っていろんな意見を登場人物に託せて
その中に自分の本音も混ぜられるんだろうからおもしろそうだな

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引き続き、ナオコーラさんの
『ブスの自信の持ち方』も読んだんですけど
これもみなさんぜひ読んでください…笑
特に『第五回 恋愛』の項目で、
モテるとか人に好かれるとかの全ての真理をものにしているので…



そしてこの作品も(も?)先程のとおりの
"みんなナデナデ感"すごかったんだよな、
ちょっとしたことで炎上する悲しい世の中だ

習って私も、自分のことはどうあれ
好きな人には好きと本人に直接伝えていこうと思うよ、
それがリプライなりDMなりで簡単にできる素敵な世の中だ