世界の引き出しに赤マーカーを


私、ラジオに関しては"尻軽ラジオ男"(どこにでも出る)としてやらせていただいているんですけれども、
1回も行ったことないラジオ局があって。ラジオNIKKEIだけ行ったことがなかったの。
番組的にあまり出るような内容のものがないので…競馬とか、
日経新聞ということもあってお金関係…投資家の方が番組の方がやってたりとか。
だからなかなか縁がないな!って思ってたんですけど。

でもついに、先々週ラジオNIKKEIの番組に出させてもらったんです。
それは、小塚さんってゆう普段は競馬の実況をやられている方が
30分番組を持たれていて、そこのゲストの依頼が来たんですよね。
で、スケジュール組んでいるときにどうしようかな〜と思ったんですけど、
「ラジオNIKKEI」って書いてあったんで。

えっ行ったことな〜い♪
行きたーい🎶

ってことで行ってきたんですけど。笑

当日にいって、結構びっくりしたのが
新番組の初回のゲストだったの。
で、なんで!?と思って。
小塚アナって私の10歳ぐらい上で、
ハロプロオタク(共通点)の方ではあったんですけども。

蓋を開けてみると、小塚アナが、っていうよりは
ディレクターやっている女性の方が
私の本を読んでくれていてオファーをしてくれた、っていうことだったんですよ。
なんかそういうのがすごい久しぶりだったの。その〜なんて言うの、
「私を本を読んでくれていた人がそういうメディアの仕事をしててオファーをしていただく」
ということがすごい久しぶりで。

でもなんか、なんて言うのかな…
多分これからそういうこと、こういう仕組みが増えていく中で
頑張っていかないといけないんだよなー…って思ったんですけど。


ー それはどういう気持ちなの?嬉しいの?

例えばこれまでは、何か本が映像化したりとかするときって
「すごい本が売れて、ベストセラーになって、テレビ局がお金も出して、大型の作品ができる!」
みたいな感じのが結構セオリーだったのよ。
だから"本もベストセラーを生みましょう"っていうのがなんかまぁ、今も当然それはあるけど、
たくさん売れて、それによって読者がたくさんいるから、
映画にしても人がたくさん来てくれるだろうから映画にしましょう、
みたいな感じの流れのやつが多かったんだけど。
今って結構、その、別に部数関係なく「監督がすごいこの本が好き!」みたいな。
「この人の原作ものだったらこの監督だよね」みたいなのがある人もいるし。

ほんとこの5、6年でさあ…

『一人ひとりの愛♡』

みたいなのが、

すごい!!!!!
大事!!!!??

って思いません!!??


ー 振られた!😂

ラジオもさあ…ちょっと真面目な話になっっちゃってアレですけど、
私いろんなラジオ番組を聴くんですけど。
その中で今、「GERA放送局」ってゆう
アプリでやってる…ラジオ局をアプリがやってるところがあって、
で、なんかそこは、間違ってたら申し訳ないんですけど
その中で番組を持ってるパーソナリティがいるじゃないですか。
ニッポン放送とかは例えば、ニッポン放送全体に、広告を打つために
企業の人がお金を払って。まあテレビなんかもそうじゃん!
…なんだけど、そのGERA放送局ってアプリで各番組配信してて、
番組ごとにCM権みたいなのを確か売ってるのかな?web上で。
で、それを個人でも買えるし。だから支援してもらうと。直接個人で。
みたいなので番組が成り立ってたりとか。

それで前に私、
「ミュージックビデオとかも自分のチームで撮りますってバンド怖い」
って話してたじゃないですか。でもそれももうこの話でさ、
「おっきい組織がドーンと売り出すとか、お金かけてドンとやる!」
みたいなのから、本当になんかこう
「ひとりの作り手の愛」…みたいなので。

「私はこの人とやりたいんです!」
みたいなことの方が、目に入ってくるんだよなあ〜。
「小さいチーム制でもうやりたいことをやっていく」みたいな。

ー 変わっていくよね。
あとやっぱりなんだろ、私たちを知ってくださってる世代の人たちが、
どんどんこの仕事のデイレクターさん(えらいポジション)になってきてたりとか。
今まで、10代の後半とか20代のあたまぐらいのときは
自分と同世代のスタッフさん見つけるのめっちゃ難しかった!全然いないな〜って。
でも最近は自分も30ぐらいになってきたからいらっしゃってさ、
「世代でした!」「聴いてました」「一緒にお仕事したかったんです」とか言われるとさ、
ほんとうにまさに一人の愛でさ、決まることとかあるじゃん!いろいろ。


そう、だから、すごい「通知表じゃん!」と思ったの。
私は果たして、出版社に入ってくる子たち…21.2歳の子が入ってきたときに、
誰か好きな人に依頼していいよ、って言われたときに、

!?!?!?選ばれるの!?!?!?

と思って。
それをすごい思った。

本当に多分これから、
どんどんちっちゃいチーム制になってく気がするから、

誰かの〜
心に〜〜
刺さらなきゃ〜〜〜

と思ったんです〜。

今までは「小説の新人賞受賞作!」とか「直木賞」もそうだけど
大きい文脈を打ちだそうと多分出版社もしてたし、
最終的に何かそういう、大きい文脈を手に入れることができたら本も売れるかもしれないし、
とかいうことがあったけど、どんどん物差しが変わってきたなって…。

ー 個人の力がどんどん強くなってきているってことなんじゃないの?

そうそう、だから私は危篤定義の側だなって思うの、いつも淘汰される方だって思うの。
歴史ある賞の受賞者の方ですよね〜?みたいな。
その「昔からある文脈の中でこの人はどういう人なのか」みたいな打ち出され方をしてきたから、
そういうのが全然関係ない世代の子達が
自由に自分の好きな小説家を選んでいいよ、って言われたときに

え〜〜!?
いける〜〜〜!???

って思ってすごいドキドキしたっていうのがありました、、
がんばっていかないとね。

.

ー いや〜深い話になりましたね

「深い」ってすぐ使うのやめよう?

ー深いよ!

やめて!笑 あの私ほんと、いろんなラジオ聞いてて
「あ〜この話深いですね」っていうの聞いた瞬間に
「浅い!!!」って思ってる。深い禁止〜深い禁止にします!


ー 笑 じゃあ他の言い方なに〜?

「深い」を別の言葉で!自分の言葉でちゃんと言おう。
深いは不快なので…(つまんないですね…)
これはちょっと偏見かもしれないけれど、若いアイドルの方のラジオに多いので…「深い」ってすぐ言う人が!
そこを別の言葉で言ったらそれだけで「あっ!」て思いますから聴いてる人は。


でも変わってくな〜って思ったのがさ、また重い話続きますけど…
「ファッションが、ファッション業界が店舗を持たなくなっていくんじゃないか」
みたいなに言われてるじゃないですか。


ー あ〜でも今本当に増えてますよね!

だからそれってつまり言い換えると
"在庫ありきの売り方が厳しい"ってことだよね、
いろんなことが変わっていく中で…。

在庫ありきの商売ってファッションの他にもまだあって、
本もなのね。

本当に、置いてあることが大事なの、本って。
置いてあるじゃん、絶対に。書店に行ったら。
それが凄い大事だったんだけど、それが厳しくなるってなったら
「ついでに見つかる」とかがなくなってさ。
本当に私も「初めから知ってる人」にしか…。

例えば、webで直接売りますとかになったときに、
はじめから知ってる人にしか知ってもらえないし、
かといってすごいたくさん宣伝費とかを割いてもらえるわけではないから…
全部ファンクラブ化していくのは…それはそれでどうなのって思うところがあるわけですよ。
読み手(受け手)もさ、新しい出会いがなくなってくるよね、とも思うし、
あんまり強固な繋がりすぎてもちょっと怖くない?
ちょっと依存…共依存ぽくなっていくのでは?みたいな。
書き手も読み手(ファンだけ)に向けて書いちゃったりとか…。


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2020.08.23 / 高橋みなみと朝井リョウ「ヨブンのこと」抜粋

・*:..。♡*゚¨゚゚・*:..。♡*゚¨゚゚・*:..。♡*゚¨゚・*:..。

唐突に紹介をすみませんね、ものすごく刺さったので(自分の言葉でいえてない笑)
B.A.B.Yもまさにこれなんだもん、前半も後半も

わたしは誰かにたくさんある中から選ばれることができるのか、
ついでに見つからない状態でどこまで外を意識して動いていけるのか


前に「神は分散化した」ってゆう話をしたんですけど(このとき
なーんかそれと似たような匂いがするんだ、この話は

今って誰でも何かになれる時代じゃないですか、
スナップされるためにとびきりの格好して街中をウロウロしなくても
自分で自分の見せたいように全世界に発信できるってゆう。
ゆえにそれっぽいとか、ある程度のもの、でも
認められてしまうということではあるんだけど…
(夫が「広告が挟まるのはまだ許せるんだけど、
大手会社の洗礼されたやつじゃなくて、どこぞの馬の骨が作ったような
素人丸出しの見難いのが流れてくるのがイライラの原因だよね」とゆってた)

私、ハンドメイドを一時期ストップしていたことがあるんですけど
「私が作らなくても誰かが作ってくれるから」と思ったからなんだよな、
ちょっと違うやつ、ほんのちょっとの隙間隙間にも
それぞれちゃんと担い手がいるじゃないですか、
音楽も漫画もかわいいものも、楽しいものすべてに。

ひとむかし前は「趣味はなんですか?」と尋ねれば
「音楽鑑賞」「映画鑑賞」「人間観察」がテンプレートすぎたけど、
今って「普段どんな音楽聴いてるの?」にしたって
返ってくる答えが「それ知ってる〜!」とか「私も好き!」になる確率って
馬券が当たるより低いのではないだろうか、

溢れかえってて、それぞれの好きにピンポイントで突き刺さる分
共有するという刺激?喜びみたいなところからは
かけ離れちゃったんだなあって。
人気お笑い番組の翌日は見ていないと
学校で話題に取り残される、みたいな景色が無くなったかわり…

これは悪いことであり、いいことでもある、つまり良い悪いとかではなく
2020年はそういう楽しみ方なのだよ、ってくくりでしかないんだけど


あと!「神は分散化した」話に戻ると(戻るな〜)

「鬼滅の刃」と「約束のネバーランド」と「Dr.STONE」
途中で止まっていたのを2年越しに読了したんです
(Dr.はまだ連載中だけど)📚よっ少年ジャンプ

それたちにも時代がものすごく反映されていて、
ドラゴンボールの悟空みたいな、
圧倒的超人!がアイコンとしているわけではなくて

「個々が個々の長所を磨いてゆけばよい」
「足りない部分はできる人に補ってもらえばよい」

という考え方の元で構成されているなと…💭

なんでもできるカリスマになる必要はなくて、
特化した何かひとつがあればそれが十分武器になるのよっていう。
人気作=みんながそう思っているというしるし、時代の流れ。

・*:..。♡

おまけ


VintageのBaby Cardに書いてあったすてき文字✍🏻
『稲川淳二 字』でも検索してみてくださいときめきますので…