そこまで抱えてどこへゆく(なにをおもう)

"夢のような、唇をすり抜けるくすぐったい言葉の、たとえ全てがウソであってもそれでいいと"だし
"分かち合うも物は何もないけど、恋のよろこびにあふれてる"だとおもう、

これらは"心は通わない、でも温もりだけならある"と仲良くなれるはず



この言葉(銀色夏生という作家のものらしい、あってる?)、まだ青い年齢のころに出会ってずうっと心にストックはされていて、
「まあ結婚となるとそういうわけにいかないんですけどね…」とゆ、あまりにも現実的な返しをしたくなっては、ハ〜〜おまえってやつは!とため息混じりのやりとりを脳内で繰り広げるのが常だったのですけど、
青から紅になりつつあるいま、またちょっと理解ってきたような気がするというか、これにしか救われない関係もあるのだなと思うなどしています
どうしたどうした

もはや長いといわれている人生のなかでも、そうそうない出来事とそれによっておこる感情や自分の気持ちが、
いま!いま記しておかないと意図もたやすく流されていってしまうことなんてわかっているのに、
あまりにも「言葉にしておく」ことをほうっておきすぎたらしくって、うまく笑わせることも泣かせることもできない
でもなるほど、人ってゆうのはこういうときにラブソングを作って歌うものなのかもと、発見、感心、納得したりしているんです、

だれかのおすすめにばかり触れていたら自分で選ぶことを忘れてしまいそうだ
ほんとにみんなどこにいっちゃったんだろうねえ
もうちょっとわーいってしっかり口に出したり手をひろげて跳ねてよろこんだりしていきたい
甘やかしてくれるわけでもないのがきっとちょうどいいと知ったところかもしれない
好きな人のすべてを好きになるのはただの崇拝だから、ここはどうかとおもうっていうところも含めて「許す」ということこそが「好きということ」なのかもしれない
否定語をつかわない練習がうまくいきません


「プリンあるよ、でもさっそくみんなで食べたい」←さっそくとせっかくをまちがえてる5歳児、とてもいい

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🪦

焼却された骨は、赤や緑を帯びているということがわかったことがおもしろかった
骨を砕く音ってそれでしか出せない(まちがいようのない)不思議な響きをもっているよね
死んだらどうなりたいか、むずかしいな
父は空から灰を撒いてくれ、母は樹木葬がいいとゆう
死んでもなおどうにかなりたいと願うのか、おこがましいな

わたしが希望を挙げるならば、告別式では棺桶内にマシュマロを敷き詰めてほしいのだけれど(しきつめるのではなくそのとおり「敷き詰めて」)火葬場の張り紙を見るかぎり、どうやらきっとダメらしいとわかり少し悲しくなる、
「最後くらいわがままな夢を見させて」くれはしないっぽい、これは「一生のお願い」が許される世界線でも叶わないのかな

食堂のカツカレーはスキー場のそれと一緒だったし、売店は海沿いのさびれたホテルのままでした


自分がいなくなったあとに、まだ使えるあれやこんなものを
(目に見えて金目のものだとしても)孫たちがもらいにくるって、人生の終わり方として完璧な気がしたよ
いままでは自分のお葬式ではこう、しっとりとした曲を流してほしかったけれど(とりあえずキリンジの『耳をうずめて』か、片思いの『躍る理由』がいいです、蓮沼執太の『Juxtaposition with Tokyo』もいい)(とりあえずの範疇じゃない)
どうも次に続くような曲もいいなあとおもうようになってきたのが少しおもしろい、マリオワールドのオープニングとかさ

おそらくわたしの死ぬころにはお葬式そのものの存在が危うくなっているはずなので、安心していつまでも迷おうとおもう

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💭

性癖のハテナ?なはなしをひとつさせてもらいたい

あくまでフィクションや創作の上での話ですけど、エロにおいてわたしは「いちゃラブ」な「ジャンル(関係?行為?)」がすきで、逆に「公共のトイレ」でしている「シチュエーション(場所?)」はとても苦手なのですけど、
この場合は

「NTR(苦手なジャンル)でもいいので、ちゃんと部屋で(ふつうor理想的なシチュ)がいいです…」

ってなりますか、それとも

「いちゃラブ(好きなジャンル)なら、シチュエーションがいやだぁぁあこんなのぉぉってものでも、まあしょうがないです…」

ってなるものですか?

みんなはどっちかなあ、わたしはこれどちらの答えも出ないんですけど(うんち味のカレーとカレー味のうんちみがある)
恋だの愛だの性だのの力関係のトップは、いったいどこなのでしょう?

ということを「一般的にはこっちの結果らしいです」といってもよいくらいの人数に尋ねてまわりたい
やめとけなんですけど、きっと

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✍🏻

カサンドラ症候群 - アスペルガー症候群の夫やパートナーへの報われない支援の日々から精神的苦痛が大きくなり、本人自体が心身ともに健康でいられなくなってしまう状態。

ウェルテル効果 - マスメディアの報道に影響されて自殺が増える事象。

フレーメン反応 - 臭いに反応して唇を引きあげる生理現象。これわたしウマのイメージなのだけどネコに多いぽい(哺乳類に起こる)。

プロスペクト理論 - 「人間は合理的な判断ができない」マーケティングやビジネスに応用される(宝くじがそれ)。

リミッティング・ビリーフ - 物事の捉え方をネガティブに傾ける思い込み・固定概念。思考や感情に否定的に作用することで心にブレーキをかけている。

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フェティッシュ - フェチにおける対象物のこと(無生物に限る)。

クレプトマニア - 窃盗症

ウェリーズ(Wellies) - イギリスではゴム長靴のことを通称こう呼ぶ、「今日は、ウェリーズを買いに、どこそこへ行く予定なの」なんて具合に。

パチュリ(パチョリ) - エキゾチックでスモーキーさがあり、土を想起させる香り。「縁側下の土」「湿った土」「墨汁」「梅雨のときの押入れ」などと例えられる(はたしてそれがいい香りなのか?)。

スージークーパー - 英国のアンティーク食器(ウェッジウッドのような)

シャルトリュー - 灰色に黄色のおめめのネコの品種

パーコレーター - コーヒーを淹れるこれ

シュニッテン - 「切ったお菓子」(そのとおりドイツ語)

ホカンス - ホテルでの滞在そのものを目的とした休暇の過ごし方で、ホテルとバカンスを組み合わせた造語。

ヨウルトントゥ - フィンランド語で小人や妖精の意味🇫🇮森の中や人の家に住みつき、人が楽しく暮らせるよう火事や病気から守ってくれる。

エイアハオピハ(働くなかれ) - ゴーギャンの絵

フライアッシュ - 石炭火力発電所で微粉炭を燃焼した際に発生する石炭灰のうち、集塵器で採取された灰のこと。高速道路を走るタンクローリーが運んでいるのはたまにこれ。

チトマスステレオテスト - 立体視の検査(なんでハエの絵チョイスした?)

クバクロス(草ビロード) - アフリカのコンゴ共和国のクバ族で、ラフィアというヤシ科の植物の葉を編んで作られる布。

ベルナシオン - おいしいチョコレートブランド(フランス)

ハシバミ色 - わたしの兄の目の色、ハシバミは「榛」と書く。

エスプリの効いた - 人の言動に知的な面白みがあるさま。ユーモラスな、ユーモアのある(ウィットに富んだは🇫🇷、エスプリは🇮🇹)

ステ振り - 「ステータスにポイントを振り分ける」の略

ツメのさきっちょだけラメしたときにカクテルみたいだなーと思ったもの - スノースタイル

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ardor - 情熱、熱意、熱心

三助(さんすけ) - 江戸時代中頃から現代における日本の銭湯で働いていた男性労働者。

息災(そくさい) - 災いをとどめる。健康なこと。達者。無事。(「無病―」はわかるけど単体で使うことあるのかな)

家督(かとく) - 中世、一門、一族の首長のこと。家を継ぐべき子。

老獪(ろうかい) - 経験をつんでいて悪賢いこと。

嘆息・歎息(たんそく) - なげいてため息をつくこと。非常になげくこと。

形骸化(けいがいか) - 何らかの決まりごとを作った後、本来の目的が見失われてただルールを維持することが目的になってしまうような状態。

健啖家(けんたんか) - 食欲の旺盛な人。大食漢。

艶然(えんぜん) - にっこりほほえむさま。 美人が笑うさま。(読み方/嫣然とも書く、こっちなら読める)

斥候(せっこう) - 敵軍の動静・地形などをひそかに探り監視するために、部隊から差し向ける(少数の)兵。

逡巡(しゅんじゅん) - 決断できないで、ぐずぐずすること。しりごみ。ためらい。

蹲踞(そんきょ) - 体を丸くしてしゃがむ、または膝を折り立てて腰を落とした立膝をつく座法。

船場吉兆(せんばきっちょう) - ささやき女将/食品偽装事件、2007年

慧可断臂(えかだんぴ) - 非常に強い決意のほどを示すこと。また、切なる求道の思いを示すこと。だるまのモデル

守破離(しゅはり) - 芸道における修行の過程を説明するときに用いる。「守」とは師の教えを忠実に守ること(基本)「破」とは自分で考え工夫すること(自立)「離」とは独自の新しい世界を確立すること(創造)

身体髪膚(しんたいはっぷ)これを父母に受く、あえて毀傷(きしょう)せざるは孝の始めなり - 親からもらった肉体を傷つけるべからず、元は中国の考え?整形やタトゥーが避けられるゆえん?

収斂(しゅうれん) - ひとつにまとめる。読み方

敬虔(けいけん) - 深く敬って態度をつつしむさま。読み方

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鉄槌を下す(てっついをくだす) - きびしく処罰・処置する。きびしい制裁を与える(「制裁を課す」と一緒でいいよね?)。

無用の用(むようのよう) - 一見意味がないように感じるものが、実は重要な役割を担っている。

鬼籍に入る(きせきにいる) - 死亡する(死んで鬼籍に名を記入される)。

悄気る(しょげる) - 読み方

蕩けた(とろけた) - 読み方、ぜんぜん字面がとろけてない!

お耽美(おたんび). - 美を最も価値のあるものと考え、美を求め、熱中すること(おそらくもうちょっとスラング的言い方があるような気がする)。

差しつ差されつ - 酒をついだりつがれたりして、仲良く、また盛んに杯のやりとりをするようす。

気骨(きこつ)のある女性 - 自分が正しいと信じていることは、どんな障害にも屈服しないで貫き通そうとする強い心。(平塚らいてう)

口さがない(くちさがない) - 他人のことについて、無節操に口悪く言いふらす傾向。批評がましく口うるさい。

干戈を動かす(かんかをうごかす) - 戦争を始める。

立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花 - 美人の魅力的な姿を表現する言葉。立っても座っても歩いてもその姿が美しい様子。

及的速やかに - できるかぎりはやく。(さも当たり前のように使いたい)

雉(キジ)を撃ちにいく - 男性が山中の屋外で排泄すること。大便を大雉、小便を小雉と言ったりするなど(女性の排泄は「お花摘み」)

女だてらに - 女性に似つかわしくないことをするさま。 女性らしくないさま。

あなや - 強い驚きのことば。あれえっ。ああ〜。

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菱マンガン鉱(りょうまんがんこう) - 赤い宝石

のし泳ぎ - いわゆる「よこ泳ぎ」

巣ごもり卵 - これ

ザゼムのジェリーキャンディ - かわいいリップクリーム(こういうのにいつまでもよわい)

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🇹🇭タイ語

マイペンライ - 大丈夫、気にしないで、どうってことない、なんとかなる(どんまいとイコールでいいの?)
チャイヨー - やった〜!ばんざい!
スッヨート(スットヨート) - すごい!最高!
タイレーオ - しまった、オーマイガー
マットヨムトン - 中学生
ノックガーワオ(ノックガウワウ) - めためたうるさくなく鳥

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🎥見たい映画

『アデル、ブルーは熱い色』2013/フランス
『ペルセポリス』2007/フランス(アニメ)
『そして人生はつづく』1991/イラン映画(イラン地震のドキュメンタリー)
『オリーブ林をぬけて』1994/上の続編(三部作)

映画とゆえば、第2回大島渚賞の
映画監督:黒沢清さんのコメントに胸を打たれました↓(՞ ܸ. .ܸ ՞)"

"「いろいろあったけど、よかったよかった」となる映画が多すぎる。
本当にいろいろあったなら、人は取り返しのつかない深手を負い、社会は急いでそれをあってはならないものとして葬り去ろうとするだろう。
人と社会との間に一瞬走った亀裂を、絶対に後戻りさせてはならない。あなたがささやかに打ち込んだクサビは、案外強力なのだ。
よかったよかったと辻褄を合わせる必要なんかどこにもない。
「たかが映画だろう」と周りは言うかもしれない。
しかし映画とは何だ?ぼんやりとみなが想像するものだけが映画ではない。
表現の極北から見出される鋭い刃物のようなクサビで、人と社会とを永遠に分断させよう。これら二つが美しく共存するというのはまったくの欺瞞だ。
このような映画製作に挑む若者を探している。それは大島渚が切り開いた道であり、決して閉ざしてはならないと思うから。"


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📚読みたい本

『白い手』椎名 誠
『精神科医の本音』益田 裕介
『心の傷を癒すということ』安 克昌
『レベッカ』ダフニ・デュ・モーリエ
『嵐が丘』エミリー・ブロンデ
『MAPS』アレクサンドラ・ミジェリンスカ&ダニエル・ミジェリンスキ(地図の絵本、わかりやすいらしいとても)

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📚読んだ本

3ヶ月分?なのでまあまあ多いの(どんなに忙しくても読むことははずせない楽しさだ)
このところは1冊あたまからおしりまでぜんぶ!の長編ではなく、多くても5ページくらいにまとめらた短編を集めた1冊!ばかり好んでしまうよ(まとまった時間をとるのはむずかしい&どっぷり浸かると現実への切り替えが大変になる)
前者のほうが今後の人生においても血肉として働いている気がするのですけど、まあそりゃあかけた時間(と集中力?)が同じ厚みといえど違うからね?っていわれたらそうなのだけど、これって「菓子パンで済ませたお昼だとわりとすぐお腹が空いちゃうけど、カフェでランチした日って夕方おそくになってもぜんぜんまだ大丈夫だよね〜」と似ていませんか

まとめ方は自分にわかればいいや式でまあまあ雑です、いつもに比べるとね?

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『テヘランのすてきな女』金井真紀

ハンマーム - アラビア語で「熱い空気や場を供する場所(公衆浴場のこと)」日本、韓国、ジョージアの温泉は全裸
鯵ヶ沢(あじがさわ) - 青森県の相撲どころ
ハムジェンスバーズ - 英語のスラング「ファゴット」のような、同性愛者を揶揄するひどい言葉
クルド人 - 国をもたない世界最大の民族

・イランは世界一性転換手術が多い、理由は同性愛は死刑だから、好きな人と一緒にいたい場合は手術するしかない。

マーシャアッラー
神に恵まれし者
=グッドラック(ご武運を、門出)

バリキャアッラー
神様の祝福がありますように
=よくできました(はなまる💯)

エンシャアッラー
神様の思し召しのままに
=今度メシでも(いつかまた、社交辞令)

"無謀なエピソードは自分も他人も勇敢にする。"

"イラン、トルクメニスタン、カザフスタン、ロシア、アゼルバイジャンの5ヶ国にまたがるバカでかい水たまりの底には大量の石油と天然ガスが埋まっている。ここが「湖」と定義されれば地下資源は5ヶ国の共同管理となる。もし「海」ならば、海岸線の長さに応じて領海と経済的排他水域が設定され、地下資源の取り分が確定する。そうなると海岸線が短いイランは不利だ。だからイラン政府は古くからの呼称はいったん忘れて)「ここは湖でしょ」と強く主張してきた。旧ソ連勢はもちろん「いや、ここは海だよ」と言い張る。何度も5ヶ国で会議を重ねて、2018年に「海とも湖とも定義せず」という玉虫色の決着を見たという。海でも湖でもない? じゃあ、いったいなんなんだ・・・・・・。"
↑「カスピ海」がまさかこんなやんわりとした存在だったなんて…🌊ヨーグルト

"イランから国外に移住した人の数は公表されていない。しかし、ものすごい数だということは想像できる。わたしが知り合ったイラン人はほぼ全員が、国外に住んでいる親族がいると言ったのだ。
通訳のメフディーさんに言わせると「日本の場合、国民が働いて納税して国が運営されているから、国民の数が減ったら政府は困るでしょ。でもイランでは石油が採れますから。労働力が減っても国は困らない。むしろ少ない人間で資源が独占できていいって政府の人は考えているかもしれない」とか。ほわー、なんだそりゃ。有能な人材を大事にしようとか、みんなで力を合わせて国をよくしていこうって気配がぜんぜんない。そんな政府に失望して、さらに人は出ていく。もう何十年もその繰り返しだ。


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『旅ドロップ』江國香織

「コーヒータイム」と「はみだす空気」いう話がすばらしいのでぜひそのふたつだけでも!イタリアンモーメント!☕️
「濡れそぼっていた」という表現がすてきでした、ラガーディアはラグアディアと発音した方がタクシー運転手に通じやすいそう

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野良犬の話で、

"道の端によける。 飼い犬に吠え立てられれば、それがどんなに小さな(おまけに生意気な) 犬で、自分がどんなに大きな犬でも身を小さくしてひきさがる。万が一にも飼い犬に怪我でもさせたらどんな目に遭うかわかっているのだ。いかんともし難いことながら、それは切ない光景だった。私はのら犬たちをほめたたえたかった。みんな立派で気高いと言いたかった。無事に生き抜いてほしいと願うしかなかった。"

という文があったのですけど、
先ほどの『テヘランのすてきな女』の中にあった

"「でも息子には、学校の友だちに訊かれたら「両親はマシュハド(イラン北東部の都市)出身」と言いなさいって伝えてあるの。アフガニスタンと言えば、いじめられるかもしれないから」という話が切なかった。「イラン人とは絶対に喧嘩しないの。なにを言われても「はい、わかりました」って引き下がります。イラン人とアフガニスタン人が揉め事を起こしたら、必ずわたしたちのせいにされるから」
そんな…。それはかつて在日コリアンのハルモニ(おばあさん)から聞いた話とまるで同じだった。子どもたちに、「日本人と喧嘩してはいけないよ、なにかあったらすぐ朝鮮人のせいにされるから気をつけなさい」と教えなければいけなかったハルモニ。その皺だらけの手がキムチを漬けるシーンと、ラーイェゲさんがピクルスを漬けるシーンがオーバーラップする。"


という文とが、わたしの中ではオーバーラップだったんですけど、というメモ

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『とるにたらないものもの』江國香織

なんにも考えないとつい江國さんを手にとってしまうな…(上質で着心地の良い服を着ているような気持ちを約束されているから)
こちらでは「ケーキ」が好きでした
焼き鳥屋を「会社につとめていることが通行手形である場所のような気もしていた」とゆってたの、とってもよいな

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"かなしいものの一つに、だからのびたり干からびたりした輪ゴムがある。あれは実にわびしいが、それでさえも、仕事をしきって一生をまっとうした、というような、職人めいた潔さがあってちょっとほれぼれする。私はいまでも台所でそういうゴムの屍をみると敬虔な気持ちになる。"

"持つより持たない方が楽だ、と、ある日ふいに気がついた。すべてを持つことはできないのだから、比較的いろいろ持っている、と思うより、何も持たなくていい、と思う方がずっと安心ではないか。財布と家の鍵さえあれば大丈夫。そこに口紅と文庫本があれば完璧。
どうしても必要なものはその場所で探せばいいのだ。全然どうってことはない。小さな鞄一つでどこにでもいかれる、と、思う。 ほんとうに、すごく楽になった。"

↑「財布と家の鍵」という、皆が「持つべきもの」として挙げるものに足すのが「口紅と文庫本」である女性になりたい(わたしは「美しいとおもう女性は?」と尋ねられたら真っ先に江國さんの名前を挙げます💄)

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『安全な妄想』長嶋有

長嶋さん、好きな作家として挙げるくらいには好きなのですけどエッセイは初めてだったの、
作品から女性だと思われることも多いみたいだけれど、今作で「ああこの人はまごうことなき男性だ!」とおもった(このくくりはとてもひどいとわかった上で)
なんだもうおもしろいね話がほんとうにお上手ですってゆうのと、しょうもないねアハハってゆうのが上手に入り混じっているところあたりがそうなんだよ、

絶交のはなしが許す許さないの話に似ている、自分の中でもうちょっと噛みくだきたいな
言いまちがいのはなしももう何回でも読みたい愛しさがあった

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"いつからだろうか。小説家は、小説しか書けない人がなるものになった(父は「深沢七郎あたりから」といってるが、どうだろうな)。"
↑わたしはこうゆうのがあると「ふーん、深沢七郎さん今度読んでみよう」となる単純さをもっている

"一頃、ハンバーガー屋のノベルティで同じサイズの本物の人形をいくつもみたが、もちろん「そんなもの」はスルーだ。
「ス○ーピーの偽物? そんなの香港あたりにいけばいくらでも売ってる」といわれるが、それはいわゆるコピー品で、本物と同じ造形だからつまらない(コレクションは、それが進むごとに流儀や美学が発生するものだ)。昨年みつけたビニールの指人形も、本物にはあり得ない、いい加減な造形だからこそ、コレクションに加わった。生涯であと何個、加わるのだろうか。そして同好の士と醍醐味を分かち合える日なんて、くるのだろうか。"


"あぁ、幕下の相撲だなぁ。しばらく眺め、チャンネルを変える。 熱帯魚の水槽や外国の動物園の白クマのネット映像をたまに眺めることの安心に、これは似ている。"
↑幕下と熱帯魚がつながることがあるんだ、この世に…

"あらゆる骨董店が集まったクリニャンクールというところに連れて行かれて、どの骨董店も、その場所の全体も「よかった」。
でも、「よかった」という気持ちとは別に、覚えているのは蛸足配線。外国の人もやるんだな、蛸足配線を。そのための「タップ」も売られているんだ。当たり前のことのようだが、みたことはなかった。"

↑海外旅行の感想として持ち得ていたい感性

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『谷川俊太郎質問箱』谷川俊太郎

"優しくすることの基本は、できるだけそばにいてあげることです。
優しくするのがコッパズかしいという感性は大切だと思います。"


"自信って自分ひとりでもてるものじゃなくて、他人がもたせてくれるもんですよね。"

"谷川さんが、この「質問箱」を「ほぼ日」で始めるときに、愚問も受けつけます、とおっしゃったのは、そのあたりをつなぎやすくしたのかもしれませんね。最初にそう言っておくことで、「気の利いた質問」が来なくてもよくなったんです。お仕着せの、詩らしい詩のような、「空は青なのに、どうして虹は七つの色なんでしょう」という質問が来たとしても、それはおそらく編集が選ばなかったのでしょう。つまりそれは「詩だったはずなのに通貨になっているもの」です。それがかなわんのです。学校で教えられることも、そうなっているでしょう。
詩というものはすぐに、いわゆる英語でいう「クリシェ」っていう決まり文句になるんです。決まり文句のほうが通用しやすくて、みんなが安心して詩的だと思っちゃうわけ。だから詩人というのは、作ることと壊すこと、両方をやんなきゃいけないんです。それは、同じぐらい大事。"


"谷川 - 危なかったですよ、絶対。
糸井 - 褒められたくなりますからね。
谷川 - きっと朔太郎賞とかもらったかもしれないけど(笑)、つまんない人生になってたおそれがありますね。
糸井 - 価値基準を向こう側に置く練習をしちゃいますから。
谷川 - あ、それはうまい言い方だな。そういう言い方をされると、すごくよく分かる。
糸井 - 「友達」というものをみんなが好きなのは、友達同士はジャッジじゃなくて共振し合うからです。
谷川 - うん、そうですね。"


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『こぽこぽ、珈琲』おいしい文藝

このシリーズは好きなので迷ったら手に取りがち
佐野洋子さんがやはりグンをぬいてすき…(おにぎりにチーズ入れるのってナシ寄りなんだ?)

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"地獄のように熱く、恋のように甘く、思い出のように苦く、というのがコーヒーを淹れるこつだそうである。コーヒーに一家言をもつ人々がいて、豆の選択から炒り方、水、温度となかなかうるさい。口に含んだだけで、これはモカが五にキリマンジャロが三、コロンビアが二の割合と当てるから感心させられる。私はといえばインスタントとそうでないものの区別が関の山である。(中略)
ところで淹れ方の形容に関して地獄のように熱く、というのはいいとして、恋のように甘く、というのはどうだろう。恋のように苦く、思い出のように甘く、というのが本当ではないだろうか。
コーヒー好きは小人物であるときめつけた作家がいる。先日、東京で私はたまたまその人と同じホテルに泊りあわせた。彼がロビーで旨そうに飲んでいたのはコーヒーであったが、一体あれはどういうつもりでいったのだろう。"

↑野呂 邦暢(のろくにのぶ)さんのもよかったです…さすが冒頭に置かれるだけの!

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『ブルーハワイ』青山七恵

暗くなりたい元気なときに青山さんを読みたくなるのですけど、「わかれ道」はいつでもだれにでも読ませたいくらい読後の心のざわめきがおそろしいよ、読んでみてよ
"ほたてのひもみたいなブラジャーのストラップ"というのが、みんな思ってたけど口にしなかった表現でいいね

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"吉永さんは問わずがたりに、ボリショイ・サーカスの思い出をぼそぼそと話しはじめる。優子は黙ってほほえみをうかべたまま、フラッペをすすりつづける。シートのうえで口を開けて、夢中でショーをみている子どもたちの顔が、がんもどきのようにころころと頭のなかで転がりだした。自分に親しんでくれた、子どもたちが恋しかった。最初は恥ずかしがって、なにをいってもわらってもくれなかったのに、一年の最後には泣い別れを惜しんでくれた幾人かの子どもたちの顔が、一緒になって、ころころ転がりはじめた。"

"立ちどまって住宅街のほうを振りかえると、夕焼けに照らされたねぎ畑と家々が、そこに生きて暮らしているものがいるとは思えないくらい、さびしく、くすんで遠くにみえる。反対を向くと、川を渡って吹きつけてくる十一月の風がつめたい。気づけば堤防のうえを歩いているひとは、みな冬のコートを着ていた。散歩している犬さえも、なにか着させられていた。セーター一枚の梢は、寒いのよりも、唇がカサカサなのが気になった。"

"父は大声を出すのがきらいで、母がわたしたちを叱るときには露骨に不快そうな顔をした。それが母の怒りを買い、子どもたちそっちのけで夫婦げんかが始まることもたびたびあった。母がどれだけ声を荒げようと、つられずに、かえってほとんどしゃべらなくなる父をみていると、わたしは不安な気持ちになった 。
父は我慢しているのではなく、ずるをしているようにみえた。でもそういう父の態度から、姉もわたしも確実になにかを学んでいたはずだ。"


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『文に当たる』牟都子

「「本来は謝り」であっても」の"聞こえる"と"聴こえる"のはなしと、「すべての本に」という章がすごくよいです、

"そんな中で校正が本作りに欠くことのできない職業として成り立つために、いったい何ができるのでしょう。いつもこの問いに戻ってきてしまうのです。"
↑こういった、きちんと自分たちを疑うこころ?いつでも考えることをやめない人がいる業界は終わることがないのだろうなと安心します(ただの願望かもしれないけれど)、
仕事への向き方の理想と尊敬がつまってる

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"胃を冷たい手でぎゅっとつかまれたようでした。ゲラを戻し、見本が届いて反省校正も終わったあとで、編集者から電話がかかってきて「実は....」と切り出されるときに味わうあの感じ。"

"初めて台所に立つ人のための料理本をふだんは料理をしない人が読んで、「大葉」ではなく「しそ」と書くほうがわかりやすいのではないかと疑問を出せることもある。詳しい人ほど通り過ぎてしまうところで立ち止まれるのは、知らない人間の強みです。"

"仕事で読んできたゲラの著者の多くは、ひとりでも思索を深めていける人たちでした。書くということはひとりでありながら対話する営みなのでしょう。わたしはこれまで対話の相手を内側ではなく外に求めてきました。わたしにとって人と話すということは、人の力を借りて考えるということなのだと思います。"

"柴田元幸さんは「少なくとも原文よりわかりにくくなってはいけないというのは大原則」と断ったうえで、「ところどころで立ち止まらされるような文章が、いまふうに言う『サクサク読める』訳文になってもいけない」という。「立ち止まらざるを得ない」文章と「立ち止まらされる」文章は違います。意味が取りにくく読み進めることが難しい文章と、ページを繰る手を思わず止めて考えることを促される文章といえばいいでしょうか。"

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『僕がコントや演劇のために考えていること』小林賢太郎

ヘタなビジネス本を読むならこちらにしてはいかがと薦めたい、
そういったジャンルの本は、なるほど感想として書けることがない😂

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『お前より私のほうが繊細だぞ!』光浦靖子

なにきっかけで「読もう」にメモしておいたのか忘れていたけれど、自分にしては珍しく作家ではない人の、お笑い芸人(というくくりでいいのかしら)の本を読むことが新鮮で、やはり「おもしろいねえ!そういう視点で捉えるんだ!」が多くてよかったです、結婚式への参列は「言葉は悪いけどほぼ自慰です」っていいきってたところとか

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"こんな話をある番組で言ったら、ある方に「それは違うよ」と言われました。「欲求不満なだけだよ」と。
人間はさ、スキンシップを求める動物なのよ。皮膚粘膜の接触ほど気持ちいいものはないじゃない? でもそれを大っぴらにできないじゃない? 特にアナタのような性格は。そんな自分認めたくないでしょ? だから、大っぴらにしても恥ずかしくない、子供や動物に置き換えて正当化してるだけなのよ。ごまかしてるだけなのよ。皮膚接触したいだけなのよ」目から鱗が落ちました。なるほど。その通りだと思いました。とにかくぎゅっとしたい、見てるだけで興奮する、楽しい……そうか、欲求不満なのかぁ。"

↑年々こどもや動物を好きになる理由

"アナタは「虚しい」までいっちゃったようで。それはいかん。「虚しい」は発展しませんからね。永遠に続きますからね。下手したら死ぬぞ。私は「虚しい」になったときは、意識的に「怒り」に変えます。「怒り」はね、一見悪いもののように思われますが、上のほう向いてるっつーか。ダイエット番組のおデブさんらの動機しかり。自分のだらしない生活は棚にあげ、同僚が何気なく発した「豚」、それに怒って痩せるんです。見返してやるって。悪いのは他人。自分に向いたら落ちるだけ。コノヤロウって気持ちは、手軽に立ち上がれるんです。"

"仕事と子育て両立させるには、いい意味でがさつ、雑なんですよ。だからご飯もザザッとたくさん作って、だから他人の私が盗み食いしようが気にしない気がするんですね。許してくれる? きっと、佐々木健介さんとこの弟子が北斗さんに抱く思いと一緒です。これも想像です。だから、なんつーの、自分の損得のためじゃなくて、ついでに何かしてくれる感じ、それが女子力だと私は思ったんです。余裕てやつです。必死じゃないやつです。アナタのために、じゃないやつです。"
↑本当の女子力とは

"だって字のイメージだと「貧」のほうが小さくない? で、正しい意味を知ろうとネットに「微乳」と入れたんですね。びっくりしました。こんなに簡単にエロ画像が見られるなんて! PCを買って早十数年。初めてエロ画像を見ました。びっくり。微乳というのは、こんなに需要があるんですね〜。そして、エロ〜い。微乳は十分な武器であることを学びました。アナタ、微乳に自信を持ちなさい。胸は大きさではない。乳首の品性です。
さて、アナタが男性に対して、モテたいから胸の大きさを気にしてるのではなく、ただ、自分の美意識が自分の胸の大きさを許せないのなら、手術をおすすめします。31歳でしょ。勝手にやりなよ。"

↑「胸は大きさではない。乳首の品性です。」ちょう真理!!!わたしも今度からそう言う、
「31歳でしょ。勝手にやりなよ。」も魔法少女に変身したときの決め台詞にしたいくらいのよさ!!!!

"エイプリルフールに嘘をつける人。エイプリルフールに嘘をつくんですよ。もう、いい人なはずです。まず、勇気がいりますでしょう。いい大人ですよ。幼少期からそんな文化圏に育ってた? 私は嘘をつくまではできるかもしれませんが、万が一、私の嘘に引っかかった人に「やーい、だまされた。今日はエイプリルフールだよ」なんてセリフ、死んでも言えません。肥大化した自意識が邪魔をするからです。でも、エイプリルフールに嘘をつける人は、NHK的明るさと健全さを兼ね備えた人だと思うんです。ちゃんとしてるんです。真面目なおじさんが積極的に外国人に英語で話しかける、あの明るさみたいな。
エイプリルフールに嘘つける人は、ちゃんとした人なはず!"


"次に、沖縄に住むと全てがうまくいくと思っているお話ですが、そうはいきません。
沖縄に住んでいるウチのお袋は、20代で家が火事になり、40代で自己破産をし、50代でわき毛を剃り間違え、わきがかぶれました。そこから考えると、沖縄は、「北斗の拳」の修羅の国より、厳しい環境だと言えます。しかし、良いところも、もちろんあります。天ぷらのころもが、異様に厚いところです。その厚さから、天つゆにつけると、しみにしみて、脱水する前のエドウインのジーパンぐらい水分を含みます。結果、ご飯がすすみ、さわやか健康家族です。"

↑これはあとがきオマケのスリムクラブの真栄さんの文なんですけど、こちらもとてもいい…🍤👖

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『これが生活なのかしらん』小原 晩

ほとんど冒頭しか読めなかったのでリベンジしたい、
なぜか、何かと唐揚げの話をしていませんでした?と記憶していたのですけど、メモしておいたものたちのどれもかすりもしてなくてどうゆうことなの?

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"すべてがどうでもよくなったとき

スーパーマーケットをふらふらしていると、ペヤングの超大盛りが目についた。
私はそれを三つ買って帰り、黒のマジックペンで『すべてがどうでもよくなったときのためのペヤング』と書いてみる。りんごちゃんの、めろんちゃんの、小原の、とひとつひとつに名前も書き入れ、台所に並べる。
すべてがどうでもよくなったとき、私はふたりのそばにいないかもしれないし、そもそも私ではなんの役にもたたないかもしれない。
ならば食い意地の張っている、きっと落ち込んだときにもたくさん食べるタイプの君たちに、ペヤングの超大盛りをひとつあげます。"


"私たちはおおきな喧嘩をしたり、言い合ったり、殴り合ったりしたことは、勿論、なかったけれど、次へ行くと決めた人間というものは、そうやって、自然に、当たり前に、さらりと顔を合わさなくなるものであるのだと、私はそのとき知ったのだった。私はというと大阪に住んでいる恋人の家へ行くことに決めた。"

"私はティッシュを二枚とり、すばやくとんとんしながら、保育園のときにもこういうことがあったなあと思い出して、人間って変わらないなあと主語を大きくしながら恥ずかしさを誤魔化すための感慨にふけり、でも、他人と一緒に住むって、失敗を笑ってもらえるということでもあるのだなあと、うれし恥ずかし感じ入り、そういう、私たちの、はじめての夜だった。"

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いまわたしの枕元とバッグの中に控えています、やっとです、待っててねうふふ



(この2冊も読了したよの記録だけつけときます)